『キミの声』
片桐和美は思う。
先日、ゆかが一人ライヴをやった。
前からずっとやりたいと言っていたストーリーのあるライヴだ。
すごい。
何なんだ、あの人は。
10年来の友なのに、いつになっても驚かされる事ばかりだ。
脚本、作詞、作曲を手掛け、おまけに一人三役で出演まで。
なかなかできる事ではない。
それをやってのけてしまうあの人のエネルギーは一体どこからやってくるのか。
10年以上一緒にいるが、私には全くもってさっぱりわからない。
ライヴは、本当にあの人らしいものだった。
ただただ真っ直ぐに思いをぶつける。
そこには何の計算も躊躇いも疑いもない。
あの人はそういう人なのだ。
凛ちゃんはよく、
「作品を書くことは自分を全てさらけ出すようなものだ。」
なんて言ってる。
うん。
あの人はさらけ出すも何も、真っ裸だった。
あの人はそういう人なのだ。
そんな村上由香はやはり、
珍獣なのだと思う。
そんな珍獣に心からの敬意を表して、
お疲れ様、ゆか。



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